作者 美智子・U
みすずの詩とお琴、ぜひ参加したい企画でした。
当日、九月十七日十一時半、私は楽しみに会場へ向いました。受付で会費を支払い、パートナーの名を告げられます。以前、何回かご一緒したことのあるIさんでした。福祉タクシーの到着を待ちます。
ミューズ管理棟二階には、今日の出かけよう会の責任者の方々が、お弁当、お茶を用意して下さっていました。
横山裕子さんの琴,二十絃筝、ソプラノ筝、これまで知らなかったものです あまり箏曲の演奏にふれることのない私には、ステージ上に二面ずつL字形に置かれた筝に先ず驚き、視力障がいのIさんに、その状況とプログラムを説明しました。
第一部は全部いただいてしまった昼食のせいで、心地よい琴の音色と、詩の朗読を聞きながら、つい、うとうととしてしまいました。
第二部は石川先生のやや低音のお琴、二十絃筝と十七絃筝から出る、立体的とも思える響きに心がふるえるような感動をおぼえました。詩の雰囲気を余計に盛り上げるお琴の音色に驚き、心を打たれました。
横山先生の優しい歌声と琴の音、とってもぜいたくな思いで聞きました。十年余り、力を注がれた企画、構成、作曲のみごとさに、感心しながら……
わずか二十六年という短い人生の中で数多くの詩を作った金子みすず。
さびしく、きびしい人生の中で生み出された詩の数々を、これまで以上に身近に感じた一ときでした。
私の席は前から六番目でしたので、よく聞きとれたのですが、心をこめて朗読された浅見さんの声が、マイクを使われなかったのでしょうか、最後列の車椅子の方々までは、十分届かず聞き取りにくく残念だったとの声もありました。第二部に入る前に、主催者側に申し入れればよかったかなとも思いました。おいしい御馳走をいただいたような満たされた気分になった、私とIさんでしたが、満足できなかった方も、いらしたようで、何事も全てがうまくいくことの、むずかしさも感じました。
公園内の散歩は暑いから遠慮するとの、利用者の方の声で、管理棟から出なかったのですが、お仲間との語らいの時間になって、それはそれで良かったのではないでしょうか。
すてきな機会を、設けて下さったガイド部の方々、 ありがとうございました。
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