2011年2月8日火曜日

一人はみんなの為に、みんなは一人の為に

                   作者 陽だまりのベンチ
                
 ふれあい誌74号発行直後の、ガイド部定例会冒頭。
「会議が始まる前に発言させて下さい!」 と堀端さんが立ち上がりました。何故かいつもの笑顔が見えません。
 
 「ふれあい誌に載った『のぞみの園訪問』の記事だけど、投稿は『担当者一同』でお願いした筈なのに、私一人の個人名になってて、これじゃあ、私だけで企画したみたいで、皆に顔向け出来ないわ!」と悲痛な表情で訴えられました。
 今回から編集を担当する事になり、過去のふれあい誌を読んで見ると、先人達の活動の様子が手に取るように分かります。 しかし毎年同じ様な活動が多いせいか、報告主体の文章にはマンネリ化も感じられます。もっと個性が出ても良いのではと、自由投稿枠の新設や、記事の新鮮さがアッピール出来ればと、タイトルに工夫を凝らしたりしました。 
 『担当者一同』も、より親しみが湧く個人名に代えた際、承諾を貰うのを忘れ、乙女心を傷つけてしまいました……。

それから数日後に開かれた編集会議、交通事故で暫く顔を見せなかった、大先輩の平田さんが杖をつきながら見えました。  机に置かれた推敲中の原稿を、懐かしそうに手に取り、読み始めました……。途中で見せた瞳の涙で、編集への想いが伝わった事を知り、前へ進む気力を取り戻しました。 
 原稿を読み終えた彼女に、「昔の様に投稿して見ませんか?」と、お願いすると、 「……。そうだね、怪我の事でも書いて見ようかね」 と引受けてくれ。 傍で聞いていた黒川さんが「この機会に投稿箱を又復活しましょう」と話に乗ってきました。 
 様々な理由で足が遠のいている方々も、投稿したくなる  『ふれあい誌』。 夢が膨らみます……。

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